名経営者の建築と風水4<苫米地英人さんに学ぶ>

 今回は最近の名経営にスポットをあててみました。皆さんは苫米地英人氏をご存じだろうか、この先生の考え方はとてもおもしろいのでご紹介したいと思います。脳機能学者である彼は、世界的肩書きを多数持ち、有名なのはマッキントッシュの日本語入力ソフト「ことえり」の他、数多くのソフトの開発者でもあります。また、三菱地所のスタッフとしてロックフェラー・センター買収の中心メンバーとしてかかわる他、オウムの洗脳を解くために公安から依頼を受けたり、他にも様々な開発で国から国家予算をもらえる程の名経営者です。

 

彼の著書を読んですっかりファンになっていた私は、友達の作家(Tランディー氏)に「この人すごいよ」と昨年の夏にその著書を紹介して、「会いたいなあ」と夢を話していました。すると・・早くも今年の1月8日にその機会に恵まれたのです。

今号は、その時お会いして実際お話しした内容と、彼の本の著書から「風水に関係する文書」を抜き出してみました。

 

1.現代の東京駅と皇居の風水

道教でいうところの入口、東京駅が朱雀で奥に当たる皇居が玄武、右にとなる青龍が新丸ビルで、左が白虎で丸ビルがある。つまり道家でいう風水、朱雀、玄武、青龍、白虎を考えた街づくり、巨大な風水空間になっているのだ。実際に今でも東京駅と皇居を結ぶ行幸道路があり、東京駅の丸の内側には皇居専用出入り口がある。あの行幸道路は朱雀と玄武を繋ぐ線になっているのだ。

 

2、オフィス風水

苫米地先生は自分のオフィスなども「こっちが青龍だからここから抜けて、あっちは白虎だからこういう配置にしてね・・・」と自ら風水を鑑定し実用している。

おもしろい事に、苫米地先生は風水において彼独自の発想を持っているようだ。

それは「一般の風水は、風と水があるが『火』についての発想が無い」というのが彼独自の発想で、おそらく彼の言う「火」とはエネルギーやパワーの塊の動きを表しているのではないだろうか。これはヨガ行者の瞑想の「印」に匹敵するすばらしい発想だ。

 

3.脳や家に音を聞かせるという風水

そして、自宅での風水としては、今彼が開発しているさまざまな特殊音源CDを自宅で聴く、聴きながら自宅でリラックスする事により運を呼び込むといった、生物の五感をフルに使った現代版風水思想なのだと思う。

さらに「部屋にも音を聴かせる事」により音と部屋と自分に臨場空間をもたらす事により潜在意識にも否応がなしに働きが起こる。

そこで自分自身の体験の中から「良かった時の感覚」を思い出してみる。

このようにして臨場空間をもたらす事で、自分の運を自身の潜在意識が支配できるようになる。

何も、大地や川や空の動きだけを取り入れたものだけが風水では無く、

これは、安心して生活できる現代になったからこその、新しい「人的」風水学なのではないだろうか。この事は現代の家づくりにも多く取り入れる大切な要素かと思う。

 

 

終わりに≫

しかし、彼は、現代のスピリチュアルブーム・現代風水・占いには気をつけなければいけないという事も言っている。それはマスコミや営利目的で近寄ってくる人間が「ウケればいい」「視聴率さえ取れればいい」「儲かればいい」的な発想で広めている事が多く、それには洗脳があり注意が必要だと言っている。

脳機能学者ドクター苫米地氏から見れば「本物の秘伝の風水や気功」すべては「内部表現の書き換え」で、脳の機能に置き換えられる事であり、何もマスコミがもてはやす「不思議事」では無いと言う。

 

この記事をまとめてみて、さすが世界を駆け回る苫米地先生だとつくづく関心した次第である。

男として世界中を飛び回り、フェラーリもヘリも所持してうらやましい限りだ・・・。

お奨めの著書 『残り97%の脳の使い方【セミナーCD付】 ~人生を思い通りにする!「脳と心」を洗う2つの方法~』(フォレスト出版 2008年)