なぜ、このようなタイトルにしたかといいますと、根拠のわかりにくい風水を科学的な現代建築に取り入れるのはいかがなものか、と思っていました。そうは言っても常日頃から建築物や土地を扱う商売柄、「本当にそんないい事があるのなら風水を取り入れてみたいなあ・・・」という夢事はありました。それならば実際に成功を収めている人々はどうなのかと考え、あえて今回のシリーズでは、「この方法は風水じゃないのか?」と思える文を独自に抜粋し、成功の歴史を遡り風水解析してみました。その結果、意外にも、どの名経営者も「風水を取り入れている」という事が判り、記事を書いている私自身も「目から鱗」という展開が多く、とても勉強になりました。

1.松下幸之助 あえて鬼門というタブーをうち破る考え、根本「素直な心」を大切にし、独自の風水美学で人と運を引きつける。

2.岩崎弥太郎 三菱のシンボルマークに潜む意味を持つデザインエネルギー、出生地にまつわる土地の風水。

3.斉藤一人 方位を気にする人に対し、「その時」「その場所」がよいところ、今ある土地、建物に感謝し、きれいに掃除したりすることが風水の基本。

4.苫米地英人 本物の秘伝の風水や気功も「内部表現の書き換え」つまり、心と脳の仕組みを理解すればその中に宇宙があり、風水もあるし現実に応用できる。

5.帯津良一 風水は環境科学、建築医学からみると「病は家から」色彩は人の心の成長や脳の発達に影響する、香りも大切。

6.藤田田 思慮深く全体を眺め知恵を絞る、立地条件、店舗設計にその場所にあったやり方で進める。マニュアル以上に動物的感覚を信じる。直感は深く考え確信となる。

7.ビル・ゲイツ 自然に調和したインド風水をビルの設計に採用、一人一人に感謝の言葉をかけ、適材を活かす人間性が成功の大きな要因。

8.石原慎太郎 日本のキーパーソンが実行する現代の都市伝説、東京マラソンにまつわる風水的復活のシナリオ。

9.徳川家康 長い調和の時代が証明した、江戸の都市計画の基礎はブレーン天海僧正の日本的風水。

風水とは、今で言ったら「経営戦略」、少し昔は「戦国武将の戦略」でもあり、さらに古の時代は、平安京などの「国をあげての国家戦略」だった訳です。決して「若い女性の好きな占い事」では無く、「男の命をかけた勝負戦略」だったのです。

そこには、色や形や方位なども関係していますが、地球上の「地面」にも深く関係していて、それは最近では「レイライン」とよばれる地面上のエネルギーラインとも大きな関係がある事が判りました。前回掲載した「徳川家の風水」にも書きましたが、最古平安京、はたまた世界中の遺跡「エジプト」や「ストーンヘンジ」などにもレイラインは存在しています。

しかし驚いた事に実はそのレイライン、私たちの住むこの神奈川県にも実際に数多く存在しているのです。

例えば、この地図に示したように直線で5つの地点がつながるのはとても偶然とはいえない何かがあるはずです。霊とか気とかは目に見えませんが、これなら地図上で誰でも検証できます。山と神社との関係は現代人が見えなくなってしまった気のエネルギーラインを表している、そんな地的ロマンを感じます。不況が深刻な時だからこそ、いにしえ先人の知恵を今また改めて見直すチャンスなのかもしれません。

 

 

神山を中心に東西に30°そして霊峰富士を結ぶ30°のライン

三国山-九頭竜神社-神山-早雲山-明星ヶ岳を結ぶ30°、この角度は冬至の(日の出)ラインとなる。そして神山からの冬至の(日の入)西に30°方向は延長するとなんと富士山頂に正確に結ばれていた。

名経営者の建築と風水10<総集編> 

神山と富士山を結ぶレイライン
神山と富士山を結ぶレイライン